ご挨拶
猛暑にもかかわらず、沢山の方にお越しいただいて、無事に終わることができました
ありがとうございました
初日には、スペシャルゲストとして、人形劇団クラルテの俳優・高平和子さんをお迎えしました
狂言「神鳴(かみなり)」を人形芝居仕立で演じていただき、終盤には高平さんの謡も披露されました
ご来場の皆さんは、初めて公開される人形の狂言に、時折笑い声を上げながら熱心に観賞され、終演後のトークタイムでは和気藹々とした時間が流れました
ちなみに、登場人物の雷さんと薬師さんの人形は、この日のために劇団の美術担当の方が制作してくださり、人形の衣裳や舞台に使用した幕は、高平さんご自身の手によるものでした
余韻に浸りながらの会期中でしたが、終盤は、更なる酷暑と雷雨に見舞われました
「不要不急の外出は、お控えください」のアナウンス効果が大でお客さまの出足は減りましたが、それでも少数のお客さまはお越しくださり、大いに励まされました
感謝申し上げます!
19年前に大阪で、7月初めから8月にかけて個展をしたことがありましたが、今のような気候ではありませんでした
自分自身の体力の違いもありますが、気温が今ほど高温ではありませんでしたし、局地的な豪雨や雷雨もまれに・・・で、近年のように頻繁に見聞きする事はなかったと思います
温暖化の影響を身を持って痛感しています
暑い中、個来場いただきました皆様、ありがとうございました
心地よい環境の中、ゆったりとした気持ちで、作品をご覧いただくのには、これからは季節も考慮しないといけませんね
ひと休みしたら、来年1月6日からの尼信会館の特別展に向かいます
まだまだ、これからが夏本番、元気でこの酷暑を乗り切りましょう
酒匂 溪香
ここで、個展初日に行われた、人形劇団クラルテの俳優・高平和子さんの
人形芝居『狂言「神鳴(かみなり)」』の模様をご覧ください
薬師が登場
「東に下り、一儲けしよう」と語り旅を始める
道中、一変
雲行きが怪しくなる
雲間から雷が落っこちて、腰をしこたま打つ
雷から「何者じゃ」と問われ、薬師と名乗る
すると治療するように命令され
薬種を持たない薬師は、手持ちの針で、雷の腰を治療する
薬師はすっかり回復した雷に、薬礼(治療代)を請求するが
金品を持たぬ雷・・・天候を司るお方であるからと
今後八百年、旱損(日照り)や水損(水害)を起こさぬようにと約束させられる
約束の文言(左の作品)を唱えながら、雷は天に戻ってゆく
さて、このお話は六百年前のお話・・・まだ約束の八百年は過ぎてはいないはずですが?
2023年の個展「祈るものたち」
甲子園のギャラリーアライさんで明日が初日です
無事に設営も終えて、明日からの皆様のご来場を心待ちにしています
梅雨のさなか足元も悪いでしょうが・・・ぜひお越しください
近畿地方は、例年よりも、ずいぶん早く梅雨入りいたしました
皆さまには、いかがお過ごしでしょうか
ついこの前、歳が明け、おせちをいだきながら気持ちを一新したような気がしていますが、冬、春と時間は矢のように過ぎて、もう夏です
さて今年の個展は、時には違う季節にと思い、珍しく真夏に開催します
テーマは、「祈るものたち」
四季折々の美しい風物に触れるのは、この上ない幸せですが、昔と違って自然が厳しい昨今、恐怖を感じることも多くなりました
梅雨の最中ですし、くれぐれも大きな水の被害が出ないよう・・・
そして、7月7日は七夕、この時期は、めったに天の川を見ることはできませんが、彦星と織姫が無事に逢うことができますよう・・・
時として、恐ろしい顔を見せる自然へお手柔らかにという願いを込めた作品展です
今回は初日に、スペシャルゲストとして人形劇団クラルテの俳優高平和子さんをお迎えし、狂言「神鳴」を人形芝居で演じていただきます
人形遣いの高平さん、この日のために製作されたお人形の薬師さん、神鳴さんも共に祈ります
「旱損水損もあるまじや・・・」
酒匂 溪香
開催期間 2023年7月6日(木)~7月11日(火)
開場時間 午前11時~午後6時
初日6日 午後5時まで
最終日 午後4時まで
会 場 ギャラリー アライ
兵庫県西宮市甲子園六番町14-20
電話 0798-42-2263